退職金を受け取った直後が危ない? 銀行員が警鐘
特に注意したいのが、不動産小口化商品や私募案件です。都心の不動産を小口で持てる、賃料収入を分配する、値動きが株より穏やか。こう聞くと堅実に見えます。
しかし実際は、物件価格が適正なのか、借り手は安定しているのか、運営会社の財務は健全なのか、一般の個人が見抜くのは簡単ではありません。
表面利回りだけが派手に見せられ、中身は見えにくい構造です。
話題になった「みんなで大家さん」のような投資トラブルも、多くの人が毎月分配や高利回りに魅力を感じていました。ですが、重要なのは分配金が出ているかではなく、その原資が本当に事業収益なのかという点です。
新たな出資金で回っていないか、資産売却でつないでいないか、償還計画に無理はないか。そこまで確認せず、分配されているから安心と思い込む人は少なくありません。
さらに怖いのは、問題が表面化するまで時間がかかることです。最初の1年、2年は予定通り分配される場合もあります。すると人は完全に信用します。
追加で資金を入れる人も出ます。友人に勧める人までいます。しかし一度資金繰りが崩れると、償還延期、元本据え置き、解約停止と一気に現実が変わります。